コンビニ弁当は、いつでも手軽に購入できて、定期的にメニューが入れ替わり季節の食材を楽しめるなど便利なものです。
種類豊富で選び方次第では毎回楽しみですが、一部ではコンビニ弁当は体に悪いという声があるのも事実です。
なぜ、体に悪いと言われるのかその理由と食べ方の注意点や選び方を調べたので、コンビニ弁当が多い方はぜひ参考にしてください。
コンビニ弁当は「体に悪い」と言われる理由は?
コンビニ弁当は国民食といっても過言ではないほど身近な存在で、待たずに購入できることやいつでも購入できる利便性からついつい利用する方も少なくありません。
ですが、一部では体に悪いという説もあります。はじめにコンビニ弁当が体に悪いと言われる理由から見ていきましょう。
食品添加物の問題
コンビニ弁当には、原材料名の欄にどんな食材や添加物を使用しているのか表示されています。
その表示を見てみると最初から最後まで読み切れないほどの添加物が記載されていることを知っていますか?
添加物はお弁当の種類にもよりますが最大で29種類、着色料や凝固剤などが含まれている場合は美味しくて便利なコンビニ弁当でも不安になる方もいることでしょう。
食品添加物は人体に害があるというものではありませんが、食品の製造過程や食品の加工や保存の目的で、人工的に加えられているものです。
天然由来の添加物も現在は食品添加物に含まれているものの、やはり人工的に加えられていると考えるとネガティブなイメージを持つ方も少なくないのです。
食品添加物の種類や役割
代表的な食品添加物の種類と効果を紹介します。
pH調整剤…酸性度やアルカリ度を調整して食品の腐敗を防ぐ効果がある。リン酸・クエン酸・コハク酸・酒石酸などの種類がある。
リン酸ナトリウム…主に中華麺のかんすいとして弾力性があるものを柔らかくする効果がある。ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウムは保水性を高める目的で食肉加工品や水産練り製品などに使用される。
トレハロース…天然の糖質のこと。砂糖の45%の甘味を持ち、上品な甘さで後を引かないことや砂糖に比べて虫歯になりにくいことが特徴。甘味の調整のほか、でん粉の老化防止、たん白質の変性防止、脂質変性の抑制、鮮度保持にも使用されている。
亜硝酸ナトリウム…ハムやソーセージ、いくらやたらこなどの発色剤に使われる。肉類に含まれるアミンという物質と結合すると発がん性物質に変化するため、大量摂取や長期間の摂取には注意を促しているが、厚生労働省では毎日欠かさず摂取した場合としている。
食品添加物とひと口に言っても、=有害というわけではなく、食品の衛生、食味や色、食感などを保つために使用していることがほとんどです。
食事は見た目の鮮やかさも食欲に影響することや、厚生労働省が定める安全基準の範囲で使用されているため極端に恐れることはありません。
参照:食品添加物 厚生労働省
栄養バランスが悪い
コンビニ弁当は、全体に小魚類や乳製品を使ったメニューが少ないため、カルシウム不足に陥りやすい傾向があります。
また、海藻や緑黄色野菜、果物を使ったものも多くはないため、食物繊維が不足することも考えられます。
そういった意味ではコンビニ弁当は栄養バランスが良いとは言えないため、コンビニ弁当にプラス、不足しやすい食材を摂取することが望ましいのです。
体に悪いは嘘?危険性はないが…
以前は、厚生労働省が定める食品添加物に関する法規制が甘かった時期がありそのころは問題があったものの、法規制が見直され厳しくなった現代は健康に問題ない範囲の添加物とその使用料が定められています。
以前に比べると危険ではないことはもちろん、安全な範囲での使用なら人体に害はないと考えて良いでしょう。
しかし、栄養バランスの面から見ると特に野菜の栄養が不足しやすい傾向があり、栄養バランスの悪さによる健康リスクを考えると全く問題がないわけではありません。
そのため、コンビニ弁当を食べるときは栄養バランスに気を配り、不足しやすい栄養素をプラスすることがおすすめです。
参照:http://hoshakai.com/community/shokuiku/25.pdf
コンビニ弁当ばかり食べるとどうなるの?
コンビニ弁当は、食べ方に気を付ければ体に悪いというわけではないものの、日ごろからコンビニ弁当を食べることが多い、ほとんどお昼はコンビニ食という場合は少し心配な状況です。
コンビニ弁当ばかり食べるとどうなるのか、どんなリスクがあるのか一緒に確認していきましょう。
太りやすい
コンビニ弁当のメニューは、揚げ物や焼き物など脂質と糖質が多い傾向があり、もしもコンビニ弁当を毎日のように食べ続けた場合は、肥満や糖尿病、高血圧になる恐れが高まります。
肥満や糖尿病、高血圧は食事だけでは改善できないもののため、コンビニ弁当を食べることが多くても適度な運動をしたり、栄養バランスの調整をしたりすることで回避することができます。
体調を崩しがち、将来の病気リスクが高まる
コンビニ弁当の栄養バランスを考えると、野菜が少なめで1日の摂取基準量を下回るものばかりです。
栄養バランスが崩れると免疫力が下がり病気になりやすくなるほか、将来成人病などへのリスクも高くなります。
そのほか、脂分の多いメニューが頻繁だと疲れやすくなり肌が脂っぽくなって肌荒れしやすく、体臭がきつくなるなどの影響も出てくるでしょう。
コンビニ弁当を食べるときの注意点
コンビニ弁当を頻繁に食べる方は、自炊できない事情やお昼は外回りが多いなどの理由があると思いますが、さまざまなリスクを回避するためにはどんなことに気を付けたら良いでしょうか。
1日1食までに抑えよう
コンビニ弁当はなるべく1日あたり1食までとして、ほかの2食は自炊したり野菜が多い食事にしたりすると良いでしょう。
できれば自炊が望ましいですが、難しい場合は外食するとしても野菜中心にすることを心がけてみてください。
糖質や脂質、カロリーなどの摂りすぎに気をつける
糖質や脂質が多い食事は太りやすく、将来的に成人病になるリスクを高めます。そのため、なるべく糖質オフの食事を選ぶか、揚げ物など脂質が多いものを控える、できればカロリーも抑えることがおすすめです。
デメリットばかりじゃない!コンビニ弁当のメリット
コンビニ弁当ばかりだと体にはさまざまな影響を与えることがわかりましたが、実はデメリットばかりではなくメリットもたくさんあります。
ここでは、コンビニ弁当のメリットについて紹介していきます。
食中毒の心配なし
コンビニ弁当のほとんどは、調理してから販売するまである程度の時間を置くことから腐敗を防止する目的でpH調整剤が使用されています。
そのため、湿度や気温が高い時期でも食中毒になる心配がなく安心して食べることができます。
ただ、これは賞味期限の範囲での話なので賞味期限を過ぎた場合まで保証するものではないので、必ず賞味期限の範囲内で食べてくださいね。
食事を作る手間や後片付けがない
コンビニ弁当のメリットの中で最も推せるところは、食事を作る手間がなく、皿洗いなどの後片付けがないことです。
専用パッケージに入ったまま温めて食べるだけ、食後は専用パッケージをごみとして捨てればOKですから忙しいときにはとても助かりますね。
また、家族の人数分用意することが簡単で1人分だけでも全く問題ないところもメリットと言えるでしょう。
メニューが豊富。好きな物を食べられる
最近のコンビニ弁当は、レギュラー商品がどれなのかわからなくなるくらいメニューが豊富にあり、季節の限定、期間限定などのメニューが豊富にあります。
また、コンビニによっては大盛り、少なめといった商品もあり、そのときのお腹と相談しながら選べるのも魅力です。
好きなメニューをいつでも食べられることは、コンビニならではのメリットでしょう。
知っておきたいコンビニ弁当の選び方
コンビニ弁当を選ぶ際は、どんな選び方をしていますか?好きなおかず、食べたい量などで選ぶのも良いですが、今後のリスクを避けるためにもおすすめの選び方を紹介するのでぜひ参考にしてください。
主食、主菜、副菜が揃っているか
コンビニ弁当を選ぶ際は、主食・主菜・副菜が揃っていることを確認してみましょう。主食は主にごはんや麺類、パンなどで、主菜はメインのおかずになります。
から揚げ弁当ならご飯が主食、主菜がからあげということになりますね。副菜は添えてある野菜類のことを指し、できればひじきやおひたしなどカロリー控えめで味の主菜とは味つけの異なるものが良いでしょう。
これらがバランス良く揃っているお弁当だと、栄養バランスの偏りも抑えることができますよ。
食品添加物が少ないモノを選ぶ
次にチェックしたいのは食品添加物がどのくらい入っているかです。食品添加物は、コンビニ弁当の原材料名のところに明記されているので購入の際は確認してみてください。
ほかの種類のお弁当と食品添加物の種類を比較するとき、一つひとつ見ていくのは時間がかかるので、ざっと何行くらい書いてあるかで比較しても良いでしょう。
できるだけ食品添加物が少ないお弁当を選ぶことをおすすめします。
野菜料理の惣菜をプラスする
最近は、コンビニでも単品のサラダや具沢山のスープや豚汁などを販売していますね。
メインのお弁当を購入する際には野菜を多く含むメニューをプラスすることがおすすめです。
煮物やひじきなどお惣菜があれば活用するのも良いでしょう。もしも、1品プラスすることでメインのお弁当が食べきれないときは主菜やご飯を残せばOKです。
まとめ
今回は、コンビニ弁当が体に悪いと言われる理由と、メリットとデメリット、上手なコンビニ弁当の活用法を紹介しました。
コンビニ弁当は、食品添加物が多く入っているものの食べてはいけないような危険なものではありません。
食品添加物も国の定める安全基準の範囲でさまざまな目的のために使用されているので、食べ過ぎたり毎日欠かさず摂取したりしなければ、人体への影響は心配ないものばかりです。
食品添加物に対して注意することは良いことですがあまり過敏にならずにいる方が、豊富なメニューを楽しむことができますよ。
ただ、食べるときは栄養バランスを考えて1品プラスすることや、糖質や脂質、カロリーにも気を付けた食べ方をしてくださいね。
いくつかの点に気を付けて食べるなら、異なるコンビニのお弁当の食べ比べをするのも楽しいのではないでしょうか。
忙しいとき、自炊できないときにも上手に活用してみてくださいね。